つづきジュニアストリングス アンサンブル2026 終了レポート

自分たちで「創る」音楽。

3月29日、「つづきジュニアストリングス アンサンブル2026」の全プログラムが終了いたしました。
今回は小学4年生から高校1年生まで、17名が4つのチームに分かれ、
自分たちだけのアンサンブルコンサートを創り上げました。

夏の弦楽オーケストラとの大きな違いは、少人数であること。
そして「自分たちで考え、決める」プロセスを中心としている点です。
楽器の技術を学ぶだけでなく、チーム内での役割を見つけ、意見を共有し、協力し合うこと。
この講習は、音楽を通じて、これからの社会や人生のあらゆる場面で皆様のプラスとなる
「自ら考え行動する力」を育むことを大切にしています。

コンサートを創る。3つのステップ

参加した子どもたちは、単に曲を練習するだけでなく、以下のプロセスに沿って準備を進めました。

Ⅰ. ゼロからのスタート(1月)

初回の顔合わせでは、まずチーム全員で意見を出し合う話し合いを行いました。
タブレットを使用し、どんな目標に向かって進むのか、どの曲を演奏するのかを、
一から自分たちで決定しました。

Ⅱ. 主体性を引き出す3つの練習サイクル(3月)

練習は全日、目的ごとに ボッシュ ホール(都筑区民文化センター) の大きなリハーサル室や練習室、会議室などを広く使用して行われました。
チームごとの話し合いや音出しに集中できる恵まれた環境の中、ただ講師から教わるのではなく、参加者自身が考えながら進める工夫を取り入れました。

1.自分たちで時間の使い方を決める
「今日はどの部分を、何分練習するか」といった優先順位や時間配分を、チームごとに計画しました

2.多角的な視点からのレッスン
異なる楽器の専門講師から指導を受けることで、
一つの視点にとらわれない柔軟な音楽の捉え方を学びました。

DAY1 ヴァイオリン講師によるレッスンの様子
DAY3 チェロ講師によるレッスンの様子

3.実践と話し合いによる課題の明確化
サポート役の講師を交え、レッスンの内容をすぐにアウトプット。
何が課題かを話し合いました。すぐのアウトプットを実現することで知識の定着を促します。
タブレットの楽譜に気づきを書き込むことで課題を「見える化」し共有。
受け身ではない能動的なレッスンを実現しました。

レッスン後、会議室に移動しファシリテーター講師の付き添いのもと即アウトプットとディスカッションする様子

Ⅲ. 互いに学び合う中間発表

本番に向けた中間発表では、他のチームの演奏を聴き、お互いの進み具合や課題を共有しました。
他チームの課題を自分ごととして捉えること。
また、ゲスト演奏家からの客観的なフィードバックを受けることで、
自分たちの現在地と最終目標に向けた課題を正確に自認する時間を設けました。

そして迎えた最終日。
地域へ届けるミニコンサート

3月29日の最終コンサートは、地域の企業である
ヒロセ電機 株式会社 様 のエントランスホール を提供いただき開催いたしました。

また、演奏を彩る電子ピアノは
株式会社 ヤマハミュージックジャパン 様 より
Clavinova(クラビノーバ) CLP-875 をご提供いただきました。

当日のコンサートは演奏はもちろんのこと、チーム名、司会進行、衣装、そして曲の順番に至るまで、すべてチーム内のディスカッションで決めたものです。
約3ヶ月間のプロセスを経て確かなチームワークが出来上がり、
当日は単に決められた曲を披露する「発表会」ではなく、
お互いの音と意見を深く聞き合い、尊重し合う「4つの個性あふれるコンサート」となりました。

【主な演奏曲目】

  • テレマン / 4つのヴァイオリンのための協奏曲 作品40:202
  • ヴィヴァルディ / 4本のヴァイオリンのためのコンチェルト
  • ハイドン / ピアノ三重奏曲 Hob.XV:25「ジプシー風」第1楽章
  • ハイドン / 弦楽四重奏曲 第67番 「ひばり」第1楽章
  • 葉加瀬太郎/情熱大陸
    ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番
    モンティ/チャルダッシュ  
    ネッケ/クシコス・ポスト   他

自分たちで考え抜き、準備してきたものを堂々と表現する彼らの姿は、まさに若い音楽家そのものでした。4つのチームそれぞれの特別な音楽を、つづきの街にお届けすることができました。